あらすじ
2005年、韓国版諜報アクション - 隠された真実に対する記録
アメリカと日本を揺るがせた息の詰まる諜報ゲーム。
第二次世界大戦が起きた1930年代後半。日本は大東亜建設の希望を抱き太平洋の覇権まで狙っていた。その当時日本の野望を止められる唯一の道は、アメリカが戦争に介入すること。その始発点にはハン・ギルスという一人の朝鮮人がいた。
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第二次世界大戦の戦雲が全世界に拡大していた1941年、日本は大東亜建設の野望を抱き太平洋覇権を狙っていた。
これに危機を感じたアメリカは、日本の軍需物資海上補給路を遮断し、2つの国の間には戦雲が漂うことに。日本はアメリカに先制攻撃する計画を立て、その最初の始発店を真珠湾とした。嵐の前夜を予告するかのように、ハワイに派遣されていた日本領事館は静かに撤収、人類の歴史上最大の空襲が予見されるのだが…
ハワイに拠点を置いていた韓人独立団体SKPL要員のハン・ギルスが、朝鮮の独立の為アメリカ海軍情報部要員として働いていた。日本の機密情報をアメリカに提供する二重スパイとして活動する彼の目標はアメリカが日本を屈服させ、祖国の独立を得る事。ともに活動するSKPL要員にも秘密でハワイ内の日本領事館に侵入した彼は、情報将校のヨシカワの信任を得て日本の手先となる。
領事館で日本の真珠湾海上地図製作を手助けしていたハン・ギルスに総領事の現地妻であるミエコが関心を持ち始める。だがハン・ギルスはミエコの関心が負担でしかない。代わりにヨシオカとの婚約者である領事館職員のナナミに惹かれていた。
最初は信任を得るため意図的に接近したが、彼女が朝鮮人であるということを知ってから、妙な恋愛感情を感じ始めた。朝鮮人が何故日本人の将校と結婚しようとするのか、気になったのだ。
だが彼の接近に負担を感じたナナミはハン・ギルスに冷たく接する。いくつかの謎を解くためハン・ギルスはナナミの身元調査をアメリカ海軍情報部に依頼し、彼女の父が有名な独立運動家であったということを知る。彼女は家族を裏切り祖国を選んだ父への恨みで日本人として生きる事を選んだのだ。
ハン・ギルスはそんなナナミと共に彼女の父をよく知るパク牧師を訪ね、彼女が父に対する誤解をしているところがあることを知らせる。
一方ミエコは、ハン・ギルスの無関心にも彼をあきらめることができなかった。彼女は仕方なく総領事の現地妻として生きている自身の残酷な人生を変えるため、ハン・ギルスにすべてを懸けることに。
ある日、日本の右翼勢力が発刊したという「平和協定」という小説を極右派団員ワタナベから受け取り読んだハン・ギルスは、自身がしている海上地図作成と一連の状況を類推し、日本が真珠湾を奇襲攻撃しようとしていることを知る。
ハン・ギルスはこの事実をアメリカ海軍情報部ハワイ支局長のマイク大領に報告。だが大領はさらに具体的な証拠を持って来いと、ハン・ギルスの報告を黙殺する。焦ったハン・ギルスは真珠湾空襲時、必要とされる日本の中間給油地を把握することに。そしてナナミに二重スパイである自身の正体を明かし、総領事室でやらなくてはいけないことを助けてほしいと依頼する。
少しためらったナナミだが、すぐに彼を助けることに決め、本物の海上地図を偽物とすり変える作戦に加担するのだが…