あらすじ
母親は家を出ていき、毎日父から虐待を受けていたキム・ギルド(BARO/子役、チョ・ジェヒョン/大人役)。そんなギルドの得意は人を騙すことだった。成長していくうちに得意は徐々にエスカレートしていき、ついにはお金を盗むために人を殺めて、指名手配される。
事件後、次々へと他人になりすましながら暮らすも、追われ続けて追い詰められたギルドは、古い山荘に逃げる。そして、山荘の中からドアを開けてくれたのは、ククス(韓国のそうめん)のことしか頭にないハ・ジョンテ(ノ・ヨンハク/子役、チョ・ドクヒョン/大人役)だった。
ジョンテと一緒にククス作りに没頭しながら平和に暮らしていたギルド。しかし、一人で村へ出かけたジョンテは、ギルドが指名手配犯だと知る…。そして、ジョンテに自身の正体がバレたことに気づいたギルドは、裏山の崖からジョンテを突き落とす。
崖から落ちて死にかけながらも、一人の女性の助けによってなんとか生き延びたジョンテ。しかし、崖から落ちた衝撃により、記憶を失ってしまう。自身が住んでいた家と、ククスのこと以外…。
数年後、ギルドはハ・ジョンテの身分と、ジョンテが生涯研究していたククスのレシピを盗んで、韓国最高のククス店「チミョン食堂」の後継者となる。一方、ジョンテは自身を助けてくれた女性との間に息子チェ・スンソク(コ・ウリム/子役、チョン・ジョンミョン/大人役)を儲け、3人で素朴ながらも幸せな日々を過ごしていた。
しかし、そんな幸せな日は長く続かず…。ククスの匠として新聞に乗ったギルドを見て倒れるジョンテ。この様子を見て、ジョンテの失った記憶と何か繋がりがあると感じたジョンテの妻は、その足でギルドの元を訪れる。そして、ジョンテが生きていることを知ったギルドは、その夜、再び事件を起こす…。
夕食を食べていたジョンテ家。突然、妻をはじめ、ジョンテ、そしてスンソクまで気を失う…。スンソクのかすかに残った意識の中で見えたのは家に油をまいて火をつけるギルドの姿。そしてギルドが呟く昔話により、スンソクはジョンテとギルドの関係に気が付く。
火の海の中、なんとか一人逃げ出したスンソク。そして、ギルドにより亡くなった両親の姿を浮かべながら、スンソクはいつかギルドに復讐することを誓いながら、孤児院に入る。そして、"ムミョン(無名)"という名前の復讐のモンスターに生まれ変わる…!