あらすじ
ソ・ジヌは、父ソ・ジェヒョク(チョン・グァンリョル)の死刑が執行される悪夢を見て、目を覚ます。ジェヒョクは、女子大生殺人事件の容疑者として捕まり、死刑を宣告されていた。
ジェヒョクの面会に行くジヌ。ジェヒョクは、ジヌに会うと「思い出せません」と言い、「もし初対面でなければ申し訳ないです」と、息子に対して他人のように接する。ジェヒョクはアルツハイマー病で徐々に記憶がなくなりつつあった。今はジヌのことも覚えていないほど記憶が衰えているジェヒョク。そんなジェヒョクにジヌは自身の事を「ソ・ジェヒョクさんの弁護士です」と紹介する。4年ぶりに行われる再審でジェヒョクの弁護を担当することになったジヌ。しかし、ジェヒョクは事件の記憶はないが、人を殺したならここで罪を償うと話し、再審は受けたくないと話す。それを聞いたジヌは、「濡れ着をかぶっただけだ。真犯人を法廷に立たせるためにも記憶を取り戻してほしい」とジェヒョクに訴える。
4年前、裕福ではないが父と二人で幸せに暮らしていた高校生のジヌ。ジヌは、見て、聞いて、感じたことをすべて覚えられる"超記憶症候群"の持ち主で、ある日、テレビ番組に出演することになった。放送局に向かうバスの中、ジヌは法大生イ・イナ(パク・ミニョン)にひったくり犯と誤解されてしまう。ジヌはそこで自身の記憶を辿って真犯人を見つけ、誤解を解く。イナはジヌに何回も謝るが、ジヌは無責任な判断によって人の人生が無茶苦茶になるかも知れないと、イナに厳しく注意する。
無事番組出演を終えて家に帰ってきたジヌは、夕飯を作ってジェヒョクを待つ。ジェヒョクはこの日、仕事で大手保険会社イルホグループの息子であり、大の問題児として有名なナム・ギュマン(ナムグン・ミン)の帰国パーティーが行われる別荘に行っていた。夜遅くになってもなかなか帰って来ないジェヒョクを心配し、ジヌは何回も電話をかけるが、電話が繋がることはなかった…。翌朝、ジェヒョクからの電話で目が覚めたジヌ。しかし、ジヌに電話をかけてきたジェヒョクは、今自分がどこにいるのかわからないと話す。ジェヒョクの様子に異変を感じたジヌは、ジェヒョクが電話をかけてきた場所に向かうが、そこには倒れているジェヒョクと、ジェヒョクの親友の娘オ・ジョンア(ハン・ボベ)の死体があった…。