あらすじ
魅力的な容貌に優れた学力まで備え、いつも自信満々だったウンア(チェ・ジョンウォン)。
しかし彼女は結婚後に訪れた満たされない現在を、娘のスア(オ・ユジン)を使って取り返そうとしていた。
国際数学オリンピック選手でもあるスアは、数学だけでなく科学、外国語にも堪能な女の子だった。
しかし、ウンアはそんなスアに飽き足りず、常に高水準を期待していた。
母親から認められることが人生の目標であったスアは、ますます深いむなしさと孤独感にさいなまれ、人生に疲れて行く。
スアは幸福が何かと尋ねるが、誰も手を差し伸べてくれず、ある大きな決心をする…。
一方、ウンアの夫サンヒョン(チャン・ヒョンソン)は、大学病院の内科医師として成功したインテリだ。
しかし、簡単に妥協せず高圧的で独断的な態度のせいで、助教の地位とセクハラ問題を巡って裁判を起こされていた。
そんなある日、サンヒョンは酒に酔って帰宅しするさいにタクシー運転手のドンシク(チェ・ミンチョル)と騒ぎを起こしてしまう。
警察まで駆けつける騒ぎを起こしたサンヒョンは、ウンアに「潔白を信じてほしい」と言うが、ウンアはサンヒョンの言葉を全く信じようとはせず、軽蔑した眼差しを送るばかりだった…。
自分の置かれた状況と、妻に信頼されていないという恥辱感にさいなまれたサンウンは、結局ウンアが見る前で焼身自殺を試みる。