あらすじ
1996年、永宗島(ヨンチョンド)の海辺。波の音を伴奏にして歌う歌手兼ホステス ヘジョン(チェ・スリン)は、9歳になる娘ジョンス(チェ・ジョンウォン)と暮らしていた。父も親戚もおらず、母とふたりで暮らしているジョンスは、笑顔を忘れず明るく育っている。
母ヘジョンは思春期時代からお互い初恋だったスホ(チョン・ノミン)の子供を妊娠したことがわかると、スホの出世の邪魔になることを心配して家を飛び出した。そしてふたりきりの家族としてジョンスを育てているだ。
しかし、ヘジョンはジョンスが9歳になった時、肝臓がんの末期診断を受ける。
自身に時間がいくらも残っていないと思ったヘジョンは、ジョンスを連れて彼女の父であるトータルファッショングループ神話に務めるチェ・スホの元を訪ねる。
ところがスホに会うことはなく、その場を去ることに。後日ジョンスの存在を知ったスホは、部下を通じてジョンスにプレゼントを贈る。そのプレゼントには「夢を見ることができるなら、それは叶えられる」というスホからのメッセージが入っていた。
大人になったら素敵なカバンを作ってお母さんにプレゼントしよう!と夢見るジョンスだったが、がんに侵された母はこの世を去った。そしてジョンスは借金取りに追い掛け回される伯父に引き取られるが、あまりの酷い環境に逃げ出す。
偶然外に停まっていた車に助けを求めたジョンス。乗っていたドヨン(キム・ヘソン)は、彼女を助け、さらには伯父の家で辛い生活をしていることを知って、自分の養女にしようとする。しかしドヨンが不慮の事故に遭い、養女になることができなくなってしまったジョンスは、再び伯父の家へ。
8年後、ジョンスが就職したいと思っている神話グループで、バッグデザイナーの募集があることを知り、彼女は志願する。神話グループの戦略企画本部長のジヌ(John-Hoon)は、高校生の時からすでにバッグのデザインをして、露天で売っていたジョンスの才能を見抜き、彼女を神話グループに採用することにするのだった…。