あらすじ
声楽の才能を持つチンピラが、ヤクザのボスよりも恐ろしい音楽教師に出会った…
一時は人気声楽家だったが、今は田舎の芸術学校で音楽を教えるサンジン(ハン・ソッキュ)。
教育に対する情熱もなく、枯れてしまった彼の元に突然転がり込んできたミッション!
それは天性の歌の実力を持ちながらも、かつて暴力団に所属していたチンピラのジャンホ(イ・ジェフン)を指導し、コンクールで入賞させること。
ジャンホは、転校初日に黒塗りの車にチンピラ仲間を乗せて現れただけでなく、授業中にヤクザからの電話を取るという、手に負えない生徒だ。
そんなジャンホが気に入らないサンジンは、ジャンホの歌を聞く前に結論を出す。
「クソなのか味噌汁なのか、食べないと区別できないのか!」
ケンカと歌という、ふたつの才能を持って生まれながらも、逼迫した家庭環境のせいで極道の世界に飛び込んだジャンホ。
"パヴァロッティ"という名前すらはっきり言えないチンピラだったが、声楽家になるという夢だけは捨てきれずにいた。
そんな自分を教えるどころか「犬や猫に趣味でクラシックができるか」と無視し続けるサンジンに、ジャンホは腹を立てる。
「先生、僕はクソなんかじゃない!」
それでも夢を諦めることができないジャンホはサンジンとの関係を続け…。