あらすじ
私たちの近代史において、キム・ドゥハンという名前はあまりにもよく知られた野人の代名詞だ。
ある人は彼を男気があると言い、またある人はごろつきとも呼ぶ。しかし彼は、確かにこの国の歴史が生んだ非運の人物で犠牲者だ。
ドラマ『野人時代』は、単純にキム・ドゥハンの神話のみを語る物語ではない。キム・ドゥハンの人生はいつも、時代の矛盾が一番激しく噴出する場所とともにあった。彼は独立軍総司令官であるキム・ジャジンの息子として日帝時代を過ごし、左・右翼の極限対立の真ん中に存在して独裁対民主の熾烈な政治の闘いの場にいた。したがってドラマは、キム・ドゥハンという一人の人間を深く掘り下げ、生きて呼吸する'人間キム・ドゥハン'を描き出し、彼が生きた時代の真実を違う角度から見せてくれるだろう。
ドラマは1966年9月22日の第6代国会本会議場から始まる。その日の国会本会議場では'サカリン密輸事件'に対する議員たちの叱咤が続いていた。多くの国会議員たちの辛らつな発言があった後、キム・ドゥハン議員が演壇に上がった。彼は発言の代わりにチョン・イルグォン国務総理を含めた多くの国務委員たちに汚物を吐きかけた。この事件によってチョン・イルグォン内閣は総辞職をし、キム・ドゥハン議員は拘束されるが…。