あらすじ
幼いころから幽霊が見えるだけでなく、触れ、会話することが出来たウノ(イ・ジュンギ)。今は退屈になると朝鮮八道を回りながら放浪を楽しむ有閑知識人の道令(トリョン※)。
しかし優れた知能や予想外の洞察力、直感を兼ね備えた道令にも弱点があった。それは、突然、ウノの前からいなくなった母だった。
ウノは、母を探し密陽(ミリャン)に小間使いのトルセ(クォン・オジュン)と向かっていた。
一方、アラン(シン・ミナ)は、何か起これば考えよりも先に行動に出る。自分がなぜ死んだのか思い出せないまま、幽霊として世の中をさまよっている。
強靭な怨霊たちの中で生きるために、いつも強いフリをし武装しているが、本当は怖がりでか弱い。
ある夜、旅人を襲おうとする幽霊たちが集まっていたところへ現れたアランは自分がのけ者にされたと腹を立てる。
言いがかりをつけようとした時、死神たちが天から降りてきて幽霊たちを捕まえ始めた。
捕まっては困るとアランは、死神から逃れようと走り続ける。
ウノは、トルセと山道を歩いている途中、トルセには見えないが、自分のすぐ横でアランが死神に追われているのを目にする。
しかし、幽霊とかかわるとろくなことがないと考えるウノは、気づかないふりをしてその場を立ち去る。
そうこうしているうちに突然雨が降ってきて雨宿りのために古民家へ駆け込んだ二人。
するとそこへ死神から逃げてきたアランが入ってきた。
アランは、目があったような気がして、自分の存在に気づいているのかちょっかいを出してみるも、見えないふり、聞こえないふりを続けるウノ。
次の日、ようやく密陽(ミリャン)へついたウノとトルセ。
ウノは、自分の後をついてきていた幽霊たちに冷たく「消えろ」というのだった。
その様子を近くの家の屋根の上から見ていたアランは、ウノに自分の名前と俗字を調べてほしいと頼むのだった…。
※道令(トリョン)……官僚の息子