あらすじ
時は1694年、粛宋20年の朝鮮。弘文館教理のブンド(チ・ヒョヌ)は己巳換局(※)の時に一家が皆殺しにされた恨みを抱きながら生きていた。
彼の願いはただひとつ。5年前、王宮から追い出された仁顕(インヒョン)王后が復位すること。しかし王の指示の元、隠密に南人の勢力の動向を察知したブンドは、南人の最高権力者を主軸とし、仁顕王后を暗殺する計画があることを知る。
一方、2012年の大韓民国。
無名女優のヒジン(ユ・インナ)は、キャスティングしてもらうために大河ドラマのオーディションに参加する。
なんだか今日はうまくいきそうな気がする!と心軽やかに向かったオーディション会場で、偶然に昔の恋人ドンミン(キム・ジヌ)とぶつかる。
大事なオーディションなのに、不吉な予感に包まれたヒジン。
しかしオーディションは大成功!うざったいドンミンにイライラしたものの、生まれて初めて主役の座を射止めたヒジンは、震える気持ちを抑えきれない。
仁顕王后の暗殺を阻もうとしていたブンドは、南人に襲われ気を失う。
ふと気がついたブンドは、周囲の様子がおかしいことに気づく。
外に出てみると、そこは大河ドラマの撮影現場だったのだ。自分がどうかしてしまったのかとうろたえるブンドの肩を叩く女性が一人。
それは差し入れを持ってきたヒジンだった…。
※己巳換局(キサファングク)…1689年(粛宋15年)に発生した事件。粛宋が、西人が提起した元子問題を口実に、西人を失脚させる一方、南人を再び重用するようになった。