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【PICK UP】小平奈緒との美しい友情を見せたイ・サンファ、引退を発表

2019/05/20
【PICK UP】小平奈緒との美しい友情を見せたイ・サンファ、引退を発表

スピードスケート短距離選手の生きた伝説、イ・サンファが10日、報道資料を通して公式的に引退を発表した。



彼女は幼い頃から国内の舞台を制覇してきた“天才スケーター”だった。
成長のスピードは早く、満16歳だった2005年3月、世界選手権大会女子500mで、銅メダルを獲得し、可能性を見出した。

【PICK UP】小平奈緒との美しい友情を見せたイ・サンファ、引退を発表
(c)news1

初のオリンピックだった2006年トリノ五輪では、女子500mで5位に上がり、韓国女子スピードスケート界最高記録を樹立。

2度目のオリンピックとなった2010年バンクーバー五輪では、女子500mで国内初の金メダルを獲得した。

これにより、アジア選手も世界の舞台で十分通用するということを証明してくれたイ・サンファ。

彼女は金メダル獲得後も練習の強度を下げることはなかった。

数々の負傷を乗り越え、ワールドカップ大会と世界選手権大会を総なめにし、2014年までは輝かしい活躍を見せてくれた彼女だったが、その後不調が続き、2018年平昌オリンピックまで道のりは険しかった。イ・サンファはオリンピック直前まで、慢性的な左ひざの負傷と右ふくらはぎの負傷が心配されたのだ。

多数の国際大会で、期待以下の成績を収め「全盛期は過ぎた」とまで言われることも。

しかし彼女は諦めなかった。様々な悪条件にもはを食いしばり、全てを一蹴した。

そして短距離最強と言われる小平奈緒と感動的な競争を繰り広げ、小平に続き2位の成績を収め、引退に時期を長く悩んでいた。そして平昌オリンピックが終了して1年余りで引退を公式宣言した。

引退会見

【PICK UP】小平奈緒との美しい友情を見せたイ・サンファ、引退を発表
(c)NEWSIS

5月16日にソウル市内で行われた引退会見では、「生きた伝説になりたかった」と語った。

「選手として駆け抜けるには、年齢が年齢。意思とは別で常に膝に問題があった。気持ちに体がついてこなかった」と涙ながらに語った。

「2018年のオリンピック前が一番大変だった。メダルを取れなかったらどうしようという否定的なことばかり考え、自分を苦しめていた。2015年から2018年までしっかり眠れたことがなかった」とこれまでの苦しみを明かし「“氷上の女帝”と呼んでいただいていたままの、最高の姿だけを記憶していただけたら嬉しい」と残した。

これからの計画については「もう、どこの誰とも争いたくない。当分の間は余裕を持って生活したい」としながら「これからは目標を立てていき、後輩たちの指導をしていけたらと思う。これに関しては、考えを整理していきたい」と伝えた。

(c)STARNEWS