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2000年代後半からK-POPブームを先導していたアイドルグループのメンバーが、2018年上半期、韓国人男性の義務である軍入隊を果たした。メンバーが多数入隊した場合、彼らが所属するグループの完全体の姿は、今後数年間見ることが難しいと予想される。
BIGBANG、G-DRAGONからD-LITEまで
今年の上半期に入隊したスターの中で、最も大きな話題を呼んだグループは、日本でも人気のBIGBANG（ビッグバン）だ。
昨年、BIGBANGのT.O.P（トップ）が入隊。続いて、今年2月27日に陸軍に入所したG-DRAGON（ジードラゴン）を皮切りに、3月12日にSOL（テヤン）、3月13日にD-LITE（テソン）が入所した。これにより、BIGBANGは末っ子のV.I（スンリ）だけが残っている状態だ。
メンバーが同じような時期に入隊を決めたのには、BIGBANGの空白期を最小限に抑えようという意図があった。V.Iは7月に発売した1stソロアルバムをはじめ、今年予定されているスケジュールを消化した後に入隊する予定。特にV.Iはメンバーの空席を埋めるかのごとく、番組出演からビジネスまで様々な方面で活躍しており、ファンを満足させている。
BIGBANGの完全体は、早ければ2021年に見ることができるだろう。
CNBLUE ジョン・ヨンファ、入隊当日まで物議
韓国の4人組バンドグループCNBLUE（シーエヌブルー）のジョン・ヨンファは今年3月5日、陸軍に入所した。だがこの時期、韓国で「裏口入学問題」の捜査が行われていた。
この問題は、ジョン・ヨンファをはじめ、アイドルが「2017年慶熙大学前期随時選考（博士）」に志願し、面接選考に参加しなかったにも関わらず、首席で合格したことへの疑惑をかけられたもの。
一部では、ジョン・ヨンファが大学院に進学した理由を「入隊を先送りにするためだ」と提起し、ジョン・ヨンファの入隊の知らせが伝わると、今度は「軍隊に逃げるつもりか」との非難を浴びた。
決して良いとは言えない状況での入隊だったが、彼を一目見ようと入隊現場にはファンが殺到。日本、メキシコのファンは観光バスで江原道（カンウォンド）まで訪れ、ファンは約500人に達した。だが、騒動を意識してかジョン・ヨンファはファンに顔を見せぬまま入所し、ファンを残念にさせた入隊となった。
のちに事務所は「すべて正常な手続きだと本人も事務所も思っていた」と釈明している。
2PM Jun.K、自筆の手紙で伝えた電撃入隊
メンバーが個々に俳優としても活躍しているグループ2PM（トゥーピーエム）のJun.Kは、5月8日に非公開で入所。Jun.Kの入隊の知らせは彼が入隊する8日、自筆の手紙を通じて大衆に公表され、所属事務所と本人は当日まで入隊を隠していた。
彼もまた、社会的物議をかもして自粛中の状態だったのだ。
2月に飲酒運転で警察から摘発され、その際の彼の血中アルコール濃度は0.074％で免許停止レベルだった。Jun.Kは摘発後、活動を自粛し静かに入隊を決め、入隊当日には自筆の手紙を掲載し、過去の過ちについて改めて謝罪している。
INFINITE ソンギュ、コンサートで入隊を電撃発表
6人組ボーイズグループのINFINITE（インフィニット）のメンバー、ソンギュは、5月14日に非公開で入所。
彼の入隊は突然決まった。
今年初旬からグループとして、そしてソロ歌手として精力的に活動していた彼だけに、この発表はファンを一層驚かせた。ソンギュは単独コンサートで初めてこの事実を明らかにしたのだ。
ソンギュの入隊はメンバーも知らされておらず、スケジュールを調整できずに入所現場に同行できなかったメンバーもいたほど。
残りのメンバーもしばらく個人活動に拍車をかける予定で、今後数年間完全体のINFINITEを見ることは難しいと予想される。
今年入隊したスターは他にもいるが、例年に比べて“普通の入隊”をするより、何かがあって入隊するスターが多かった印象だ。それでも、軍隊は過酷な場所であり、逃げ道として決して楽なものではないはず。みっちり鍛えられ、帰ってきてほしいものだ。